男性型脱毛症（AGA）

男性型脱毛症をAGAと呼び、成人の男性に見られる脱毛症です。頭頂部や額のはえぎわの髪が薄くなり、最終的には頭部全体に薄毛が広がり、最終的には脱毛に繋がります。

AGAは遺伝的要因や男性ホルモンであるテストステロンの代謝産物であるジヒドロテストステロン（DHT）が主な原因とされています。

AGAの原因

①遺伝要素
AGAの発症には遺伝的要因が大きく関与しており、親がAGAである場合、同じ症状を発症する可能性があります。特に母方の祖父がAGAの場合、AGAになりやすいと言われています。

②ホルモン
男性ホルモン（テストステロン）が酵素による効果でジヒドロテストステロン（DHT）に変換されます。DHTは、毛包が育つことを抑え、毛髪の寿命を短縮させます。その結果、髪の毛が細く短くなることにより、脱毛に繋がります。

AGAの治療法

AGAを治療するには、生活習慣の改善と、薬物治療を併用することが効果的です。

①生活習慣の改善

喫煙やアルコールの過剰接種は、AGAを悪化させる可能性があります。また、栄養バランスの良い食事や運動、ストレスを減らすことも治療に繋がります。

②薬物治療

内服薬（デュタステリド）

テストステロンを変化させる酵素の働きを抑制して、DHTを減らします。その結果、毛髪の寿命を現状よりも長くすることができます。

デュタステリド（30日分）　　
6,800円　
※診察料　1,000円

外用薬（ミノキシジル）

ミノキシジルを頭皮に塗っていただくことで、頭皮の血行が良くなり、毛包に栄養を与えることができるので、毛髪が成長します。

内服と外用液を併用すると、効果を感じやすいとされています。

毛髪移植

ご自身の後頭部や側頭部から毛包をとり、薄毛の部分に移植する方法です。（当院では行っておりません）

AGAは完全に予防することは難しいですが、早期発見と適切な治療を行うことで進行を遅らせることができます。
効果がでるまでに少し時間がかかる場合もありますが、一緒に頑張りましょう。