マンジャロの副作用とは?吐き気・下痢・便秘に対する対処法を医師が解説

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マンジャロ(チルゼパチド)は、最近登場した糖尿病治療薬であるGLP-1作動薬です。もともとは、2型糖尿病の治療薬と解説されておりますが、血糖コントロールが改善されるのはもちろんのこと、優れた体重減少効果を示すことから幅広い治療薬として注目されています。

そして海外で行われた臨床試験でマンジャロ群はマンジャロを使用していない人と比べて20%前後体重減少が報告されており、その結果からアメリカでは2023年にマンジャロを肥満治療薬として承認されました。その後、日本でも肥満症の薬としてゼップバウンドという名前でマンジャロ成分と同一のものが保険診療で処方することが可能となっております。

しかし、日本で保健診療でこのゼップバウンドを出すとなると、限られた医療機関でしか行えず、またまずは食事指導や運動指導を長期間行った上で治らない方だけに使用できるという制約があります。また、BMIも35以上と、なかなか当てはまる方が少ないのが現状です。

そんなマンジャロですが、最近ネット上には「興味があるけれども副作用が怖い」という声もよくあります。確かにどんな薬でも副作用はあり、インターネットで調べると怖い副作用も出てきます。そのため、正しい情報をしっかり持った上で医師と相談しながら安全に使うことがとても重要です。副作用が全くないわけではありませんが、副作用の多くは一時的で、適切な対処をすれば軽減することが可能です。また、全ての患者様に副作用が出るわけではなく、何も副作用を感じられなかったという方も多くいらっしゃいます。

今回は、今まで多くの肥満症の患者さんを診てきた経験をもとに、患者さんの副作用について、または発生頻度、どれくらい続くか、具体的な対処法までできる限り詳しく解説をしていきます。不安を抱えたまま諦めてしまう前に、一度この記事を読んでみてください。

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副作用とは

マンジャロの副作用は、「よくある副作用」と、「あまり起きにくいですが重篤な副作用」に分けられます。

マンジャロのよくある副作用:消化器疾患

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マンジャロで最も多く報告されているのが消化器系の副作用になります。

吐き気
マンジャロの作用で最も多いのがこの吐き気です。食後や空腹時になんか気持ち悪い感じがすると感じる方がいらっしゃいます。多くは軽症で、軽度から中程度ですが、特にマンジャロを開始した直後に起きやすいです。時間経過とともにこの吐き気は消失することが多いです。

下痢
胃腸の動きを変化させる効果がマンジャロにはあるため、一時的に下痢を発症する方がいらっしゃいます。症状の程度は軽度であることが多く、水様便が長期間続くことは比較的稀です。

便秘
マンジャロは胃の動き、腸の動きをゆっくりにする作用があるため、便秘になる方がいらっしゃいます。さらにマンジャロの効果で食事の摂取量も減るため、さらに便秘を感じやすいという方もいらっしゃいます。

嘔吐
吐き気が強い場合、嘔吐する方も稀にいらっしゃいます。しかし吐き気ほど吐いてしまう方はそこまで多くはないです。

胃もたれ・お腹が張っている
胃が重たい感じがする、胃がムカムカするという症状があることがあります。これも消化管の動きをゆっくりさせることで出ている症状になります。

マンジャロのよくある副作用:全身症状

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体がだるい、疲れやすい
全身の倦怠感や疲労感を感じる方がいます。これは食欲が低下したことによって摂取エネルギー量が減ることが一つの要因と考えられます。そのため比較的一般的に起こる反応になります。

頭痛
頭痛の発生頻度はそんなに多くはないですが、時々頭痛を感じる方がいらっしゃいます。比較的一時的に済むことが多いため、鎮痛薬などを併用しながら対応してもらうこともあります。

低血糖
マンジャロは血糖を下げる薬であるため、食事をある程度しないと血糖が下がり、低血糖症状が出る場合があります。冷や汗や意識がもうろうとする、動悸がするなどの症状がある場合は、甘いもの、飴などの甘いものを一度食べてみてください。それでも症状が改善しない場合は、医療機関を受診してください。

マンジャロのよくある副作用:注射部位の皮膚症状

発疹やかゆみ
注射部位が赤くなり、またはかゆみを感じる方がいらっしゃいます。これはマンジャロに限らず、やはり注射を使った手技では起こり得る皮膚の反応になります。注射したすぐ後には起きますが、時間経過とともに改善することが多いです。

しこり
しこりについては、マンジャロはお腹や大腿部に打っていただきますが、お腹周りに同じ部位に打ち続けているとしこりのようなものができることがあります。そのため、しこりができないように、お腹の位置でも少しずつ位置をずらして注射を打っていただくことで、しこりを発生しにくくなります。

重篤な副作用

重篤な副作用を発生することは低くなるのですが、起こった際には重篤になる可能性があるため、十分注意が必要です。

腸閉塞
マンジャロは腸の動きをゆっくりさせるため、腸閉塞を発症してしまう可能性があります。お腹の激しい痛み、嘔吐、便やおならが全く出ないなどの症状がある場合は、腸閉塞の可能性があります。すぐに使用を中止し、医療機関を受診してください。

急性膵炎
激しい腹痛、背部痛、嘔吐がある場合は急性膵炎を発症している可能性があります。こちらもすぐに使用を中止し、すぐに医療機関を受診してください。

アレルギー反応
マンジャロはお薬である以上、ワクチンなどと同様にアレルギー反応やアナフィラキシーを起こす可能性があります。発疹、かゆみ、息苦しさなどの症状が現れた場合は使用を中止し、医療機関を受診してください。

甲状腺癌
動物実験で甲状腺の腫瘍のリスクが報告されています。しかし人間での発生は非常に稀です。ただ、人間でも起こる可能性はゼロとは言い切れないため、甲状腺癌の既往がある方には使用はできません。

マンジャロの副作用はどれくらい続くのか?

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皆さん気になるのは「副作用はいつまで続くんですか」とよく聞かれます。

マンジャロの副作用である特に多い吐き気や下痢などの消化器症状は、最初の1~2週間で強く現れる傾向があります。その後、徐々に軽減していくことがほとんどです。これは体が薬に慣れていっているという過程であると考えられています。マンジャロを開始した当初は薬にまだ慣れておらず、腸の動きの変化にまだ体が慣れていない状態ですが、数週間経つと体が順応し、そういった消化器症状も消失していくことが多いです。臨床試験のデータでの副作用の多くは投与開始後1ヶ月以内が多く、継続するにつれて発生率が低下することも分かっています。

しかし、マンジャロを増量するタイミングでまた最初のような副作用が現れることがよくあります。しかし、増量したタイミングで出た副作用に関しても、初回と同様に1~2週間程度で消失・改善することが多いです。そのため、最初の1~2週間を乗り越えられれば、その後継続して使えることが多いので、最初は少し辛いけど耐えられる程度であるならば続けることをお勧めします。ただし、無理は禁物です。

マンジャロの副作用に対する対処法

副作用が出たときに適切な対応をすることで、その副作用の症状を軽減することができます。

吐き気への対応

注射のタイミングを寝る前に
吐き気が強い方は、就寝前に注射することをお勧めします。寝ている間に吐き気のピークが通り過ぎるため、日中の活動中に吐き気を感じることが少なくなります。

食事を小分けにする
1回の食事量が多いと吐き気が出やすいです。そのため、1日を例えば4回から5回に分けて、少しずつご飯を食べるようにしてみてください。マンジャロは腸の動きをゆっくりにするため、大量の食べ物を消費しにくくなっている状態なので、食べ物を小さくすることで満腹になりすぎる状態を避けられ、吐き気も軽減することができます。

脂っこい食事は避ける
焼肉や揚げ物などの脂質、脂の多い食事は吐き気を催す可能性があります。そのため、比較的あっさりとしたサラダや和食などを中心とした食事にしてみてください。

それでもどうしても吐き気がつらいという方には、医師に相談して吐き気止めを処方してもらってください。

便秘の対処法

水分をしっかりとりましょう
マンジャロは腸の動きをゆっくりさせるため、便秘になりやすくなります。そのため、便が硬いとより便の排出がゆっくりになるため、水分をしっかりとり、便の形状を柔らかくすることで便秘を防ぐことができます。1日1.5リットルから2リットルを目標にこまめに水分摂取をしてみてください。

軽い運動をしてみましょう
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は腸の動きを活発にすることが分かっています。少し体を動かすことで便の排出を促しましょう。

食べ物を工夫する
食物繊維を取ることで、野菜、果物、海藻、きのこなどの食物繊維の多い食べ物を取ることで腸内の環境を整え、便の排出を促しましょう。整腸剤などの使用。食事や運動や食事を工夫してもやはり便秘が治らない場合は、成長剤や便秘薬の使用も検討してみてください。そういった場合は医師に相談してみましょう。

下痢の対処法

下痢をしているときは腸内環境が荒れている証拠です。カフェインやアルコール、辛いものなどは刺激物ですので避けましょう。水分摂取をしましょう。下痢が続いていると体内の水分が奪われ、脱水状態になりやすいです。経口補水液やスポーツドリンクなどで水分と電解質を補充しましょう。下痢に関しては腸内環境が荒れているので、なかなか治らない場合は整腸剤を服用し、腸内環境を整えましょう。

注射部位の痛みへの対処

注射部位を変える
同じ場所を毎回打っていると、しこりや皮膚の発赤、炎症などが起こりやすくなります。そのため、接種部位、注射部位は毎回ちょっとずつずらし、同じ位置に打たないようにしてみましょう。

注射後、注射部位を温める
注射の後に痛みがあるという場合には、少し温めると血行が良くなり、痛みが和らぐことが多いです。

注射前、早めに冷蔵庫から出す
冷えている薬剤だと注射した時に痛みを感じやすくなります。そのため、注射の30分から1時間ぐらい前に冷蔵庫から出して室温に戻してから打つと痛みを感じにくくなります。

こんな症状が出たらすぐに受診を

ほとんどの副作用は軽度で対処可能ですが、以下のような症状が出たらすぐに医療機関を受診してください。激しい腹痛がある場合は急性膵炎の可能性があります。意識障害、ひどい低血糖、息が苦しいなどのアレルギー症状、激しい下痢が長期間続くこういった場合は医療機関を早めに受診しましょう

当院でのマンジャロ治療について

東京都調布市つつじヶ丘駅からすぐ

当院では多くの患者さんにご来院いただき、ダイエット効果を多くの方に感じていただいております。また多くの患者様を見させていただいているため経験症例も多く、色々なケースに対応してまいりました。当院では、患者さんが安心してマンジャロ治療を続けられるよう、サポート体制を整えております。

・当院開始後1ヶ月での定期フォローアップ診察
・副作用が強い場合の緊急対応
・副作用を出にくくするための生活指導

副作用への対応など、不安のある方もぜひ一度ご相談ください。一緒に、無理のないダイエット治療を進め、体に負担をかけすぎないダイエットを行っていきましょう。

この記事を書いた人

東京医科歯科大学 腎臓内科 出身
腎臓内科専門医
透析専門医
内科認定医
医学博士
年間15000人以上の内科と腎臓内科の外来診察を行う。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。