ダイエット治療(自費治療)

小腸から分泌されるホルモン(GLP-1)が、食欲を抑制するインスリンの分泌を促します。すなわち、GLP1があると、血糖値を上げない方向に働きます。
GLP-1製剤(マンジャロ、リベルサス)は、投与することによって、血糖値を下げる効果があります。

GLP1製剤は食欲を低下させ、減量効果があることがわかっていますが、保険適応では糖尿病の薬となっているため、保険適応では内服することができません。しかし、欧米ではダイエット治療薬として使用されており、当院でも自費診療として処方しております。

当院では、手軽に始められる内服薬(リベルサス)と、内服よりも効果があると言われている注射薬(マンジャロ)をお選びいただけます。

体重が減少する理由

脂肪分解の促進

肝臓や脂肪細胞にて、脂肪の分解を促進する作用があります。その結果、エネルギー消費量が増え、脂肪燃焼効率が上がり、体重減少に繋がります。

食欲を抑制する

GLP-1は、食事摂取によって分泌されることによって、脳の食欲中枢に作用し、食欲を抑制します。その結果、食事の量が減少させる効果があります。

満腹感を持続する

満腹感を長時間持続させる働きがあります。胃の運動をゆっくりにすることで、食べ物の消化がゆっくりになり、少量の食事でも満腹感を得られやすくなります。早食いの方には効果的ですね。満腹感が早く得られるため、食べ物を多く摂ることを予防してくれます。

リベルサス(飲み薬)

以前はGLP-1製剤は注射のみ(マンジャロ)でしたが、2021年に内服薬が登場しました(リベルサス)。

価格:リベルサス 3μg 250円/1錠(1日1錠内服)  【30日分で7500円】
※診察料 1,000円

空腹時(起床後がおすすめ)に内服してください。
内服後は、30分程度経過してから食事を取ってください。

服用を始めた最初は、消化器症状(下痢、吐き気など)が起きる場合がありますが、内服を継続することで症状は改善・軽減することが多いです。血糖を下げる効果があるため、低血糖症状(冷や汗やフラつきなど)の症状が出た場合には、糖分をとっていただき、継続内服するかどうか医師までご相談ください。

マンジャロ(注射薬)

注射薬は内服薬に比べて、お値段がしますが、ダイエット効果は注射薬の方があるとされております。当院で扱っているマンジャロは他の注射薬(オゼンピック、サクセンダ)よりもダイエット効果があるとされております。

SURPASS-2試験という論文にて、2型糖尿病患者1879人を対象、マンジャロ5mg、10mg、15mgを投与し、それぞれの体重減少効果を検証しました。結果は、マンジャロ5mgでは7.6kg減少、マンジャロ10mgでは9.3kg減少、マンジャロ15mgでは11.2kg減少しました。
Tirzepatide versus Semaglutide Once Weekly in Patients with Type 2 Diabetes (N Engl J Med. 2021 Aug 5;385(6):503-515.)

マンジャロの値段

マンジャロ 2.5μg 税込 10,900円 (2本入) 【1ヶ月:4週分 税込 21,800円】
マンジャロ 5 μg  税込 16,900円 (2本入) 【1ヶ月:4週分 税込 33,800円】
※診察料 税込1,000円

当院では、まずは少量の2.5μgを使用していただき、4週経過しても効果が物足りないと感じる方に5μgの使用を推奨しております。

未承認医薬品等(異なる目的での使用)
リベルサス錠、マンジャロ注射薬は、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満治療目的での処方は国内で承認されていません。

入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。

諸外国における安全性等に係る情報
同一成分の注射製剤がアメリカ食品医薬品局(FDA)で肥満症治療薬として承認されていますが、諸外国でも美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。