いびきが大きい、寝ている間に呼吸が止まっている気がする、朝起きても疲れが取れない。
このような症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群が隠れている可能性があります。
ただし、睡眠時無呼吸症候群は寝ている間に起こる病気のため、自分では気づきにくいことが特徴です。
今回は、ご自身の症状から睡眠時無呼吸症候群の可能性を確認できるように、セルフチェックのポイントを解説します。
なぜ自分で睡眠時無呼吸症候群に気づきにくいのか

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。
問題は、本人が寝ているため、呼吸が止まっていることを自覚しにくい点です。
呼吸が止まると、脳は一瞬覚醒に近い状態になりますが、本人にはその記憶が残らないことがあります。
そのため、本人は「普通に寝ている」と思っていても、実際には一晩に何十回、場合によっては何百回も睡眠が分断されていることがあります。
その結果、十分な睡眠時間を取っているつもりでも、日中の眠気、集中力の低下、朝のだるさなどにつながることがあります。
睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック
睡眠時無呼吸症候群の症状は、大きく分けて「夜間」「朝」「日中」の3つの時間帯に現れます。
以下の項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。
夜間の症状

① 大きないびき
次のようないびきがある方は注意が必要です。
・毎晩のように大きないびきをかく
・いびきが不規則に止まったり再開したりする
・隣の部屋まで聞こえるほど大きないびきがある
・仰向けで寝るといびきが悪化する
これらのうち2つ以上当てはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
② 寝ている間に息が止まると指摘される
ご家族や同居している方から「寝ている間に息が止まっている」と指摘されたことがある場合は、睡眠時無呼吸症候群が強く疑われます。
本人は気づいていなくても、周囲の方が無呼吸に気づくことは少なくありません。
このような指摘がある場合は、早めに検査を受けることをおすすめします。
③ 夜中に何度も目が覚める
夜中に何度も目が覚める方や、夜間に2回以上トイレに起きる方も注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群では、呼吸が乱れるたびに睡眠が浅くなり、途中で目が覚めやすくなることがあります。
また、夜間頻尿の背景に睡眠時無呼吸症候群が関係している場合もあります。
④ 寝汗をかく、寝相が悪い
寝汗が多い、寝相が悪い、布団が大きく乱れているという方も注意が必要です。
寝相の悪さは、体が無意識に呼吸しやすい姿勢を探しているサインかもしれません。
寝ている間に、実は体が苦しさを訴えている場合があります。
朝の症状

⑤ 起床時の頭痛
朝起きた時に頭が痛い、特に午前中に頭痛があり、午後になると自然に軽くなるという方は注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群では、夜間に酸素が低下することで、朝の頭痛が起こることがあります。
両側の頭が重い、ほぼ毎朝頭が痛いという場合は、睡眠の質が低下している可能性があります。
⑥ 口の渇き・喉の痛み
朝起きた時に口が乾いている、喉が痛い、枕元に水を置いているという方も注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群では、鼻づまりやいびきにより口呼吸になりやすく、口の渇きや喉の痛みにつながることがあります。
⑦ 熟睡感がない、疲れが取れない
しっかり寝たはずなのに疲れが取れない、朝から体が重い、熟睡感がないという方も注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が何度も乱れることで、深い睡眠に入りにくくなります。
脳も体も十分に休めない状態が続くため、睡眠時間が足りていても疲れが残ることがあります。
日中の症状

⑧ 強い眠気がある
日中に強い眠気がある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠中に無呼吸が繰り返されると、睡眠の質が低下し、日中に強い眠気が出やすくなります。
特に運転中の眠気は非常に危険です。
睡眠時無呼吸症候群のある方では、交通事故リスクが高くなることが報告されています。
運転中に眠くなる、信号待ちでうとうとする、長距離運転で集中力が続かないという方は、早めの検査をおすすめします。
⑨ 集中力・記憶力の低下
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中の低酸素や睡眠の分断により、脳が十分に休めない状態が続くことがあります。
その結果、集中力が続かない、記憶力が落ちた、仕事や家事でミスが増えたと感じることがあります。
年齢のせいと思っていた症状の背景に、睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合もあります。
⑩ 気分の落ち込み・イライラしやすい
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠の質が悪くなることで、気分の落ち込みや不安感、イライラしやすさにつながることがあります。
しっかり休めない状態が続くと、体だけでなく心の調子にも影響します。
最近気分がすっきりしない、怒りっぽくなった、疲れが取れず気持ちも落ち込みやすいという方は、睡眠の状態も見直してみましょう。
睡眠時無呼吸症候群のリスク判定
当てはまる項目の数を確認してみましょう。
0〜2個
睡眠時無呼吸症候群のリスクは低めです。
ただし、いびきや眠気が強くなっていないか、定期的にご家族にも睡眠中の様子を確認してもらうと安心です。
3〜5個
睡眠時無呼吸症候群のリスクは中程度です。
いびき、日中の眠気、朝のだるさが続いている場合は、かかりつけ医や睡眠時無呼吸症候群の検査ができる医療機関に一度相談してみましょう。
6個以上
睡眠時無呼吸症候群のリスクが高い状態です。
早めに睡眠時無呼吸症候群の検査ができる医療機関を受診することをおすすめします。
個数に関係なく検査を検討した方がよい3つのサイン

チェック項目の数に関係なく、以下の症状がある場合は、睡眠時無呼吸症候群が強く疑われることがあります。
1. 寝ている間に息が止まっていると指摘された
ご家族や同居している方から、寝ている間に息が止まっていると言われたことがある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高くなります。
早めに検査を受けることをおすすめします。
2. 運転中に眠くなる
運転中に眠くなる症状は、交通事故につながる可能性があり危険です。
放置せず、なるべく早めに検査を受けましょう。
3. 薬を飲んでも血圧が下がりにくい
高血圧の治療をしているにもかかわらず、血圧がなかなか下がらない方では、睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合があります。
睡眠中の低酸素や睡眠の質の低下が、血圧に影響している可能性があります。
血圧が安定しにくい方は、一度睡眠時無呼吸症候群の検査を検討してみましょう。
チェック項目が多く当てはまった方へ
睡眠時無呼吸症候群は、放置すると心臓病、脳梗塞、脳出血などのリスクと関係することがあります。
一方で、適切な検査と治療を行うことで、日中の眠気、集中力の低下、朝のだるさなどが改善する可能性があります。
また、睡眠の質が改善することで、仕事の集中力や日中の活動量、気分の安定につながることもあります。
今回のセルフチェックで当てはまる項目が多かった方は、早めに医療機関へご相談ください。
当院の睡眠時無呼吸症候群の検査・治療の特徴
調布市のつつじヶ丘駅前内科クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療を積極的に行っております。
睡眠時無呼吸症候群の検査は、以前は入院して行う精密検査が中心でしたが、現在は自宅で行える簡易検査もあります。
そのため、普段の生活に近い環境で、患者様のライフスタイルに合わせて検査を行うことが可能です。
また当院では、高血圧、糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病などの生活習慣病の診療にも力を入れています。
生活習慣病の管理とあわせて、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療についてもご相談いただけます。
当院では、複数の医師が連携し、多角的な視点で診療にあたっております。
つつじヶ丘駅より徒歩1分の場所にあり、調布市、府中市、多摩市、狛江市、三鷹市、世田谷区など、さまざまな地域からご来院いただいております。
いびき、無呼吸、日中の眠気、朝のだるさが気になる方は、お気軽にご相談ください。


