血圧を下げる食べ物とは?医師が理由についても解説

血圧の管理では、特定の食品だけでなく、減塩と食事全体のバランスが大切です。ここでは魚、野菜、果物、ナッツ、低脂肪乳製品の取り入れ方を紹介します。食事療法は必要な診察や薬物療法の代わりにはなりません。

血圧を下げる食べ物:①魚(特に青魚)

血圧を下げる食べ物:魚(青魚)

魚はDASH食(血圧管理のために研究された食事パターン)に含まれる食品です。青魚などを主菜の選択肢に取り入れ、食事全体を整えましょう。

魚の種類や調理法で栄養成分と塩分量は異なります。干物・塩漬け・缶詰は表示を確認し、塩分の少ないものを選びましょう。魚を一定量食べれば血圧が必ず下がるというものではありません。

血圧を下げる食べ物:②トマト

血圧を下げる食べ物:トマト

トマトは野菜を取り入れる選択肢の一つです。DASH食では特定の野菜だけに偏らず、さまざまな野菜・果物を組み合わせます。

トマトジュースや加工品では、食塩や糖分の添加を確認しましょう。トマトだけで高血圧が治るわけではありません。

血圧を下げる食べ物:③キウイ

血圧を下げる食べ物:キウイ

果物にはカリウムや食物繊維などが含まれます。キウイも果物の選択肢ですが、特定の個数を毎日食べることを治療として勧めるものではありません。

腎機能が低下している方や高カリウム血症の方は、カリウムの摂取制限が必要な場合があります。野菜・果物を自己判断で増やしたり一律に避けたりせず、主治医や管理栄養士に確認してください。

血圧を下げる食べ物:④ナッツ

血圧を下げる食べ物:ナッツ

ナッツは不飽和脂肪酸や食物繊維を含み、DASH食にも取り入れられています。食塩を加えていないものを選ぶと減塩につながります。

エネルギー量が多いため、ほかのおやつに追加するよりも置き換えとして、全体の摂取量に気を付けましょう。ナッツアレルギーがある方は避けてください。

血圧を下げる食べもの:⑤低脂肪乳製品

血圧を下げる食べもの:低脂肪乳製品

低脂肪乳・無脂肪乳やヨーグルトなどは、カルシウムやたんぱく質を摂る選択肢です。DASH食では、飽和脂肪酸を控えるため低脂肪・無脂肪の乳製品が用いられます。

乳製品を降圧薬の代わりにすることはできません。加糖製品では糖分やエネルギー量、チーズなどでは塩分にも気を付けて、食事全体のバランスを考えましょう。

こんな血圧・症状は早めに医療機関へ

突然の強い胸痛・息苦しさ・麻痺などがある場合

突然の強い胸や背中の痛み、強い息苦しさ、片側の手足の麻痺、ろれつが回らない、意識の異常、経験したことのない激しい頭痛などがある場合は、血圧の数値にかかわらず119番へ連絡してください。測り直しや通常の外来予約を待たないでください。

症状がなくても非常に高い血圧が出た場合

上の血圧が180mmHg以上、または下の血圧が120mmHg以上なら、安静にして1分以上あけて測り直してください。それでも同程度の高値が続く場合は、症状がなくても速やかに医療機関へ連絡し、受診時期を確認してください。自己判断で薬を追加したり、数日から1週間放置したりしないでください。

高い血圧が繰り返し出る場合

診察室で上が140mmHg以上または下が90mmHg以上、家庭で上が135mmHg以上または下が85mmHg以上が続く場合は、記録を持ってご相談ください。上が160mmHg以上または下が100mmHg以上の場合は、特に早めの受診が必要です。生活習慣の改善を始める場合も、受診を数ヶ月先まで延ばさないようにしましょう。

妊娠中や持病がある方、いつもより急に高くなった方は、上記の数値未満でも早めに主治医へご相談ください。

医療機関では血圧の何を調べるのか

高血圧の診察では、血圧の数字そのものだけでなく、「なぜ高いのか」「体に影響が出ていないか」を確認します。一般的には次のような評価を行います。

  • 問診(症状、生活習慣、家族歴、服薬内容など)
  • 血圧測定(診察室血圧に加え、家庭血圧の記録が重要です)
  • 血液検査(腎機能、電解質、血糖、脂質など)
  • 尿検査(尿たんぱく、尿の状態など)
  • 心電図(心臓への負担の確認)
  • 必要に応じて超音波検査

これらにより、生活習慣が主な原因なのか、腎臓やホルモンなど別の原因(二次性高血圧)が隠れていないか、合併症が始まっていないか、といった点を見きわめていきます。

つつじヶ丘駅前内科クリニックでできること

つつじヶ丘駅前内科クリニックの正面外観

当院(調布市・つつじヶ丘駅前内科クリニック)は、内科・腎臓内科・アレルギー科のクリニックです。血圧が高めの方について、次のような対応が可能です。

  • 血圧測定と家庭血圧の評価・記録のアドバイス
  • 血液検査・尿検査による腎機能や合併症のチェック
  • 心電図検査、必要に応じた超音波検査
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病の診療
  • 健康診断結果を持参してのご相談

「健診で引っかかったが、どうすればいいかわからない」段階からのご相談も歓迎しています。結果用紙をお持ちいただくと、より具体的にお話しできます。

当院で対応できないこと

一方で、当院で実施していない検査・治療もあります。必要な場合は、無理に当院で抱え込まず、適切な医療機関をご紹介します。

  • CT・MRIなどの画像検査(連携医療機関をご案内します)
  • 入院が必要な精査・治療
  • 二次性高血圧の一部の専門的な精密検査
  • 緊急の処置が必要な状態(救急医療機関の受診が必要です)

「当院でできること」と「他院にお願いすべきこと」を分けて、必要な場所につなぐことを大切にしています。

よくある質問

Q. 食べ物だけで高血圧は治りますか? A. 「治る」と言い切ることはできません。食事の工夫で血圧が下がる方は多くいますが、下がり方には個人差があり、薬による治療が必要な場合もあります。まずは数値を確認しながら、食事と治療のバランスを一緒に考えるのがおすすめです。

Q. どれくらいで効果が出ますか? A. 減塩は舌が慣れるまで2〜3週間ほど、血圧の変化はさらに数週間かけて見ていくのが一般的です。すぐに結果が出なくても、家庭血圧を記録しながら続けることが大切です。

Q. 血圧の薬を飲み始めたら、一生やめられないのですか? A. 必ずしもそうとは限りません。生活習慣の改善で減量・中止を検討できる方もいます。自己判断での中止は危険なので、必ず主治医と相談しながら進めてください。

▼ ご相談・ご予約(つつじヶ丘駅前内科クリニック)

血圧が高めで気になる方、健診結果をどう受け止めればよいか迷っている方は、どうぞお気軽にご相談ください。血圧について落ち着いてご相談されたい方には、比較的ゆっくりお話ししやすい火曜・水曜・木曜のご予約がおすすめです。(健診結果をお持ちいただくと、よりスムーズにご案内できます。)

当院は予約優先制です。以下からご予約いただけます。

著者

つつじヶ丘駅前内科クリニック 院長
医学博士・腎臓専門医・透析専門医・内科認定医
小出高彰

参考資料