クレアチニンを上げる食べ物とは?理由も含めて解説します!
腎臓の状態が悪いと、血液検査にてクレアチニンが上がってしまいます。そして、このクレアチニンをさらに悪化させてしまう食物が存在します。
今回は、そのクレアチニンを悪化させる食べ物を、5つご紹介します。

クレアチニンを悪化させる食べ物:①赤身肉(牛肉・豚肉・羊肉)
まず、最初に気をつけたいのが「タンパク質の摂りすぎ」です。
タンパク質は体に良い面があり、健康な人には必要な栄養素ですが、腎臓の機能が低下している方には、悪い方向に働いてしまいます。
人は、タンパク質を分解する時、クレアチニンという老廃物ができます。腎臓が健康であれば、このクレアチニンを排出してくれますが、腎臓の機能が低下していると、このクレアチニンをうまく体外に排出できず、体に溜まりやすくなり、血液検査にてクレアチニン値が上昇します。
この蛋白質が多い食物で有名なものが、「牛肉・豚肉・羊肉の赤身肉」です。

また、赤身肉はクレアチニンを作る元となるクレアチンが多いので、クレアチニンが上がりやすいです。
クレアチニンを悪化させる食べ物:②加工肉(ソーセージ・ハム・ベーコン)

【クレアチンが豊富】
ソーセージなどの加工肉は、原材料がお肉であるがゆえ、クレアチニンのもととなるクレアチンが豊富に含まれています。すなわち、加工肉を摂取をすると、クレアチニンの源をたくさん体の中にはいってくるので、血液中のクレアチニン濃度が上がりやすくなります。
【リン酸塩という保存料が豊富】
加工肉には保存料が多く使われており、この保存料にはリン酸塩が多く含まれています。リン酸塩は、血液内のリン濃度を上昇させ、腎臓に負担をかけることがわかっています。
【塩分が豊富】
加工肉を食べたときに、とても美味しいですが、これは塩分が多いことが影響しています。塩分が多いと、血圧を上げやすく、腎臓の血流も障害を受けやすくなります。この結果、クレアチニンを上昇、すなわち腎臓機能が低下します。
クレアチニンを悪化させる食べ物:③サケ、マグロ

実は、魚は健康に良さそうですが、サケやマグロはちょっと注意が必要です。
この理由としては、サケやマグロは筋肉量が多いとされており、クレアチニンの元となるクレアチニンを多く含んでいるからです。つまり赤身肉よりはまだクレアチンの量は少ないですが、赤身肉と同じ理由になります。
魚だからといって、食べ過ぎには注意してください。
クレアチニンを悪化させる食べ物:④干物
また、健康そうな魚ですが、干物は注意が必要です。
【水分が飛んでいる】
干物は水分が飛んでいるため、通常の魚よりもクレアチンの濃度が濃い状態で存在しています。そのため、干物を食べると、濃度が濃い状態のクレアチンが入ってくるので、クレアチニンを上げやすくなります。
【高温になることで、すでにクレアチニンを発生】
干物は天日干し、もしくは高温で調理されます。この温度が高くなる過程で、実はクレアチンからクレアチニンに変えてしまうことが起きています。干物を食べるとそのままクレアチニンを食べていることになり、クレアチニンを上昇することは簡単に想像がつきます。