糖尿病
【診察室でのある日の会話】
患者さん:最近、健康診断で血糖値が高いと言われました・・・そういえば、喉が渇いて、体重が減ってきました。。。
医師:それって、糖尿病のサインかもしれません。ほうっておくと、失明や透析になってしまうかも・・

糖尿病とは、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が一時的ではなく、慢性的に高い状態が持続する病気です。調布市などの健康診断の結果にて、糖尿病がわかることが多いです。
糖尿病がなぜ問題になるかというと、この血糖値が高い状態が続くと、心臓や腎臓、また血管や神経、さらには目にも障害を発生させるためとても危険な病気です。
糖尿病とは?

糖尿病とは、血液中のブドウ糖が多い状態が継続する病気です。調布市などの健康診断の結果にて、糖尿病がわかることが多いです。この血糖値が高い状態が継続すると、心臓・腎臓・血管・神経に悪影響を及ぼし、目にも障害を起こすため、非常に危険な病気です。
【糖尿病の診断基準】
・空腹時血糖値 ≧ 126 mg/dL
・75g経口ブドウ糖負荷試験(2時間値) ≧ 200 mg/dL
・随時血糖値 ≧ 200 mg/dL
・HbA1c(NGSP値) ≧ 6.5%
【糖尿病の診断基準】
・空腹時血糖値 ≧ 126 mg/dL
・75g経口ブドウ糖負荷試験(2時間値) ≧ 200 mg/dL
・随時血糖値 ≧ 200 mg/dL
・HbA1c(NGSP値) ≧ 6.5%
上記のいずれかを満たし、2回目の再検査や2項目を満たすと、糖尿病の診断の可能性が高くなります。
糖尿病の分類
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。
●1型糖尿病
体を守ってくれるはずの自己免疫ですが、この自己免疫によって膵臓のインスリンを分泌する細胞を壊してしまい、インスリンが出なくなってしまうタイプです。
●2型糖尿病
不摂生な生活(暴飲暴食)や運動習慣がない生活をしていると、血糖値が常に高くなってしまう状態です。日本人の糖尿病患者の95%がこの2型糖尿病です。インスリンは出ていますが、そのインスリンに反応しなくなってしまい、血糖が下がりにくくなっている状態です。
糖尿病の初期症状

⚠️ こんな症状はありませんか?
- 急に体重が減った
- 喉が乾く
- 体がだるい
- 尿の回数が増えた
- 食事量が増えて、だんだん太ってきた
- 足がむくんできた
- 健康診断で【血糖値の異常】を指摘された
糖尿病の初期では症状は出にくいですが、状態が進行すると上記のような症状が出てきます。症状が出る前の早期発見が重要です。
糖尿病を放置するとどうなる?(合併症のリスク)

糖尿病が進行すると、全身に様々な合併症が起こります。特に「三大合併症」と呼ばれる以下の合併症は、生活の質を大きく下げる原因となります。
糖尿病の三大合併症
【1. 糖尿病網膜症】
失明の主要原因。高血糖により網膜の血管が傷つき、視力低下から失明になることもあります。日本における中途失明原因の第2位です。定期的な眼科検診がとても重要です。
【2. 糖尿病腎症】
人工透析の最大原因。腎臓のろ過機能が徐々に低下し、最終的に透析が必要になります。日本における透析導入原因の第1位(約4割)を占めています。他の原因による腎機能低下よりも、糖尿病が原因の腎機能低下の方が最も悪化の速度が早いです。
【3. 糖尿病神経障害】
しびれ・壊疽による下肢切断の原因になります。足の感覚が低下し、小さな傷から感染、最悪の場合、壊疽へと進行する可能性があります。糖尿病患者の約15〜20%に神経障害が見られます。
⚠️ 大血管合併症にも注意
糖尿病は動脈硬化を促進し、以下のリスクを高めます。
- 心筋梗塞 :健康な人に比べて、リスクが3~4倍
- 脳梗塞 : 健康な人に比べて、リスクが2~3倍
- 閉塞性動脈硬化症 : 最悪の場合、下肢切断になり、車椅子生活に
これらの合併症は、適切な血糖管理と定期的な検査により、予防または進行を遅らせることが可能です。
当院の糖尿病治療
つつじヶ丘駅前内科クリニックでは、糖尿病診療を積極的に行っています。
①一人ひとりにあった治療法を
患者様は一人ひとり生活スタイルが異なります。
当院では、その方に寄り添った診療を大切にし、患者様それぞれに合った治療法をご相談しながら、納得していただける最適な治療方法を一緒に決定してまいります。
②糖尿病の検査可能
血液検査・尿検査で血糖やHbA1c、尿糖をチェックできます。尿検査は即日検査可能です。また、定期的に以下の検査も実施します:
- 腎機能検査(eGFR、尿アルブミン): 腎症の早期発見
- 脂質代謝検査(LDL、HDL、中性脂肪): 動脈硬化リスクの評価
- 肝機能検査 : 脂肪肝などの評価
これらの検査により、糖尿病だけでなく関連する疾患も早期に発見し、総合的な健康管理をサポートします。
③生活習慣指導を重視
食事や運動について個別にアドバイスいたします。薬に頼らず、血糖が改善できるケースも多々あります。まずは何よりも生活の見直しが大事です。
食事療法

甘いものを控え、カロリーの多いものも控えましょう。つまり食べ過ぎ注意です。間食をしている方は控えましょう。また、食物繊維の多いものを食べることやゆっくり食事をすることも満腹中枢を刺激しやすくなるため、おすすめです。
【日本糖尿病学会推奨の食事療法のポイント】
- 適正なエネルギー摂取量の設定
- 栄養バランスの良い食事
- 食物繊維を豊富に含む食品の摂取(野菜、海藻、きのこ等)
- ゆっくりよく噛んで食べる
- 野菜から先に食べる
- 1日3食
運動療法・体重管理

スポーツができるのが理想ですが、難しければ、まずは1日1万歩を目指して歩きましょう。
肥満の状態でいると、インスリンの作用が減退してしまい、血糖が上がりやすいです。運動を組み合わせて、体重も管理しましょう。厳しめにBMI22くらいを目指してください。
【推奨される運動】
- 有酸素運動:ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなど
- レジスタンス運動:筋力トレーニング(週2程度)
- 食後1〜2時間後の運動が効果的
- 軽くても継続することが最も重要
体重を3〜5%減らすだけでも、血糖コントロールは大きく改善します。
④血糖降下薬による薬物治療

飲み薬による血糖降下薬を用いて、血糖をさげる治療を行います。それと並行して定期的に採血検査を行い、現在の状態を把握します。
飲み薬による血糖治療でも改善が見られない場合、インスリンを注射する治療に切り替える場合もあります。
血糖値は症状が出てからでは手遅れになることも多いので、調布市などの健康診断にて糖尿病があるかどうかチェックをしましょう。
診察から治療までの流れ
問診・採血・尿検査で現在の状態を確認します。家族歴、生活習慣、合併症の有無などを詳しくお伺いします。糖尿病の発症時期、これまでの治療歴、現在の生活状況などを丁寧にヒアリングし、患者様の全体像を把握します。
血糖値やHbA1cの結果をもとに、糖尿病の診断と病態の評価を行います。生活習慣改善・薬物治療の必要性を丁寧に説明します。検査結果を視覚的にわかりやすく提示し、なぜ治療が必要なのか、放置するとどうなるのかをご説明します。
患者様個々の状態に応じた血糖管理目標を設定し、食事療法、運動療法、必要に応じて薬物療法を組み合わせた治療計画を作成します。実現可能で、継続できる計画であることを最優先に考えます。
生活習慣の見直しを基本とし、必要に応じてエビデンスのある最新の飲み薬やインスリンを使用します。薬物療法を開始する場合は、各薬剤の効果と副作用について詳しく説明し、患者様の同意を得てから開始します。
2〜3ヶ月ごとにHbA1cを測定し、血糖コントロールの状況を評価します。合併症のチェックも定期的に行います。治療効果を確認しながら、必要に応じて治療計画を調整していきます。また、生活習慣の変化や困りごとについても継続的にサポートします。
通いやすさ
【つつじヶ丘駅前徒歩1分】
京王線「つつじヶ丘駅」から徒歩30秒。仕事帰りや買い物のついでに立ち寄れます。アクセスの良さは、継続的な通院において非常に重要です。
【ネット予約が可能】
ネット予約やLINE予約が可能です。朝早くから開院前に待つ必要はありません。時間予約を導入しており、待ち時間を少なくし、スムーズに受診できます。忙しい方でも予定が立てやすく、通院の負担を軽減します。
【土曜も診療】
土曜日も12時30分まで診療しており、普段お仕事でお忙しい方も通院していただきやすいです。平日は仕事で通院が難しい方も、週末を利用して定期的な管理が可能です。
よくある質問
- 糖尿病はどの科に行けばいいですか?
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内科で診療可能です。当院では糖尿病とその合併症まで総合的に管理します。
- HbA1c 6.5 通院すべき?
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まずは一度医療機関を受診しましょう。再検査をおこない、本当に治療介入が必要かどうか判断します。まずは食事指導や運動指導から始めていただき、後日血液検査を行い、薬物治療が必要か判断します。患者さんとご相談しながら薬物治療は開始します。
- 調布市の健康診断で血糖値が高いといわれました。他の病院の健康診断でも見てもらえますか?
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調布市や三鷹市、狛江市など他の健康診断の結果でも診察可能です。他の病院やクリニックの検査結果でもご持参いただけたら、スムーズに診察が可能ですので、ぜひご持参ください。
- 調布駅からどれくらいかかりますか?
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調布駅から当院もよりのつつじヶ丘駅までは、急行で1駅であり、調布駅から5分程度でつきます。当院には、調布駅周辺の方から府中駅、多摩センター駅など遠方からもご通院いただいております。
- 薬は必ず必要ですか?
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初期は生活習慣改善で改善するケースもあります。検査値が2回連続で基準を越えている場合や、生活習慣の改善を3〜6か月やっても改善が見られない場合は、薬を導入する場合があります。もちろん患者さんと相談しながら、薬の開始時期は検討していきます。
糖尿病のまとめ
糖尿病は初期症状が出にくいことが多いですが、早期発見・早期治療で合併症を防ぐことができます。
糖尿病や血糖値のことで、調布・つつじヶ丘周辺で糖尿病の診療をお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

